コラム
相続税と贈与税
相続税と贈与税
相続税は相続が発生した時に生じる税金ですが、贈与税は相続が発生するまで生前に財産を無償で譲渡する際に発生する税金です。
贈与税は相続税の補完税ともいわれ、相続税に比べて課税最低限の金額や税率が非常に高くなっています。これは、相続に先立って生前贈与することによって、相続による課税を回避しようとすることを防ぐ目的があります。
ただ、このように高額の贈与税を課すと、結局高齢者から若い世代へ財産移転が進まなくなってしまうため、平成15年の税制改正により、相続税精算課税制度が創設されました。親から子や孫への贈与で、一定の条件を満たせば、贈与の際は一定の軽減された贈与税を支払い、相続が発生したときに改めてそれを含めた財産で相続税を算出して精算をすることになります。
若い世代へのお金の移動がスムーズに行われるように、このような仕組みが作られています。