解決事例
遺産分割(交渉)
母親が成年後見手続き中に死亡、弁護士が引き続き遺産相続手続きを代行して円満に遺産分割を完了した事例
●背景
Aさんは高齢で一人暮らしの母親Bさんに、認知症の症状が出てきているので、成年後見人の申し立てをしたいと思い弁護士に相談に来られました。
●弁護士の関わり
相談の後、Aさんは弁護士に成年後見申し立てを依頼され、弁護士は手続きに着手しました。弁護士は、Bさんの生活状況、家族関係、財産等の資料を整え、家庭裁判所に成年後見申立を行いました。
裁判所は申し立て書類をチェックし、申立人であるAさんと面談し、申立から5か月後に弁護士を成年後見人として成年後見登記がなされました。
しかし、その直後にBさんは病気のため死亡されました。そのため、成年後見業務は終了しましたが代わりにBさんの遺産相続が発生しました。
Aさんと弟のCさんは遺産分割業務についての手続きを弁護士に依頼されました。弁護士はBさんの財産をすべて調査し、AさんとCさんの意向に従い相続手続きを行いました。
AさんとCさんには意見の相違はなかったので、相続手続きは円滑に進みました。不動産については、連携している司法書士に依頼して登記手続きを行いました。相続税については連携している税理士に依頼して申告手付きを行いました。
Aさんは、成年後見申立に至るまでに、いろいろ精神的に苦労をされていたところに、思いがけなく早かった母親の死亡でショックを受けておられましたが、相続については弁護士がすべてに遺漏なく速やかに完了させたので非常に満足されていました。
●弁護士の所感
成年後見人をつけた直後の相続問題の発生ともなると、当事者にとってはなかなか気持ちの切り替えが難しいこともあります。
このような時に弁護士に依頼していると、弁護士が冷静に必要な手続きを順序だてて行うので、依頼者は実務や精神的な負担から解放されます。
弁護士は依頼者の気持ちに寄り添いながら、着実に業務を遂行します。